多段式電解殺菌装置

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多段式電解殺菌装置

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電解殺菌装置の特長

 多段式電解殺菌装置は、貯蔵タンク内の純水等をコンパクトな電解式殺菌装置に循環させることで効率よく制菌(殺菌)することが可能な装置です。UV殺菌装置では処理の難しい植物性微生物に対しても効果的です。

    •    ・ 高い殺菌効率:循環方式で 充分な殺菌効果
         ・ 各動物系、植物系を問わずに処理可能
         ・ 水質の変化がない:基本的に処理対象水の成分、pHの変動なし
         ・ ランニングコストが安い:直流電源、循環ポンプの電気代、フィルター代のみ
         ・ 省スペース:装置は非常にコンパクトな設計でメンテナンスも容易


純水、超純水を製造後、貯槽して利用したり、クローズドシステムにより純水を繰り返し再生利用している場合などに特に効果的です。
また、工業用水の貯蔵タンク、金めっき後の回収水洗水、無電解Niめっき後の水洗水などでご使用いただけます。

電解殺菌装置の仕組みと稼働例

 電解セル内に直流電圧を印加しセル内の複数の電極を帯電させます。その状態で微生物を含んだ処理対象水を通過させると、微生物はプラスに帯電した極板に接触し、酸化反応によって、不活性化し死滅します。これにより、初期微生物に対して電解開始後数時間でほとんどの菌が殺菌されます。

 PCB製造工場の純水製造システム設置した際の稼働例を下図に示します。グラフの通り、電解殺菌装置の稼働直後からRLU値は低下し、稼働開始1年後も上昇することなく低い値を維持しました。なお、RLU値とは、ATP検査による出力値で、水中の生物汚れの指標とされるATP(アデノシン三リン酸)量に対応します。
 

ここでは、UV殺菌装置が組み込まれているものの、春から秋にかけてはワークへの生物由来の異物付着に悩まされてきましたが、電解殺菌装置の導入により改善しました。



  ※ RLU値はルミテスター Smart(キッコーマン バイオケミファ製)によって測定


 本装置は、国内外のプリント配線板や電子部品の製造会社、各種加工会社様 30社以上での稼働実績がございます。

他の殺菌方法との比較

 電解による殺菌方法は、特に殺菌効果やランニングコストで他の殺菌方法に比較して優れており、処理水への影響や環境負荷も少ないことが特徴です。



装置フロー図

 電解殺菌装置は、お客様の装置状況に合わせた設置が可能です。

 既存もしくは新設の循環ラインに挟み込んで設置するだけで使用可能です。一体型の装置としても(図中 赤枠)、電解セル・電源装置等をユニットとして組み込むことも可能です。設置場所の観点からユニット型の設置をお勧めしております。

設置例

 ユニットとして既設、新設の純水製造装置などに組み込み可能です。


詳細資料がDL可能です

 多段式電解殺菌装置は、幅広い貯槽容量に対応するラインナップを準備しております。 装置仕様などの詳細情報が記載された資料を下記フォームよりダウンロードいただけます。



 また、ご要望、用途・試作についてのご相談などがございましたら、お気軽にお申しつけください。

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